Ironman Cairns

父の日 2023.6.18 SUN
IRONMAN CAIRNS
ASIA-PACIFIC CHAMPIONSHIPを完走しました。(以下長文)

BIKE 180km


昨年11月5日のironman Florida、今年4月16日の全日本トライアスロン宮古島大会に続き、約8ヶ月弱で3本目のロングディスタンスレース。身体がキツいわけだ。
昨年2月にトレーニング中に壊した左大腿も完治せず、左足首痛、両膝外側靱帯・両膝半月板損傷、腰椎狭窄症等、怪我の百貨店のような身体。朝目が覚めるたび、そのどこかに痛みがあり、悲鳴をあげながらストレッチするのが一日の始まり。そんな状態で減量しながらロングディスタンスのトレーニングを続けた1年半。その集大成というか、区切りのレースがこのIronman Cairnsでした。
swim3.8km、bike180.2km、run42.2kmのロングディスタンスは、その距離226.4kmだけでも半端な距離ではない。そこに、各レースコース独自の特色が加わり、過酷さが増すわけです。【以下備忘録】今回のレース会場はオーストラリア大陸の北東部に位置するケアンズ。Ironmanレースでも、ここケアンズ大会はASIA-PACIFIC CHAMPIONSHIPというアジア圏最大のレースで、海は波とうねりがあり、バイクコースはアップダウンのローリングコースというタフな事前情報。
しかし、当日の海のコンディションは、凪とは言わないまでも、うねりもゆるめでかなり泳ぎ易い状態。日頃練習をしている長者ヶ崎の荒れた日よりは楽に泳げた。
しかし、100m?間隔にあるコースブイとライフセーバーの服装が同色のオレンジ色で、ときおり錯覚をしてしまい困惑しながらの3.8kmだった。しかも前日の雨天の影響か透明度ゼロ。ヘッドアップの多用を余儀なくされたスイムは、身体のダメージはあるものの、結果的にピッタリ3.8kmと無駄のないスイムとなった。※しかしこのスイムによる腰のダメージが後ほど大きな影響になる…
前回のフロリダでは2回のトランジッション(各種目の間にある着替えタイム)の合計が45分とかかり過ぎていたので、意識して短縮し10分でバイクスタート。しかしここから試練が始まる。
スタート早々、サイコンのGPS不良なのか、速度・距離・現在地の数値が確認できない事に気付く。結果的に距離と速度が未計測状態でパワーしか読めない180kmとなる。完璧な準備をしてきたつもりでも、トラブルはつきものだが、距離・速度が計測できないのは、かなりのストレスとなり、結果想定よりも高負荷で走ってしまった。コースはローリングコースで、アップダウンと平坦に風という設定。馴染みある『尾根幹』に海風をプラスした180kmという感じ。ここで前半に突っ込み過ぎて、30km地点あたりから、スイム時のダメージも相まって腰痛が発生してしまう。60kmと120km辺りのエイドステーションで坐薬を打つものの、左脚の痺れまで発生して、事実上『潰れた』状態になる。せめて脱水とハンガーノックだけは避けるため、補給は怠らずに150km地点を通過。


ここからバイクフィニッシュまでの30kmが向かい風を受けながらの苦行区間。この後のフルマラソンに絶望感を感じながら、向かい風の中をなんとかバイクアップ。しかし予定より1時間余分にかかってしまう。3種目で一番得意とするバイクで潰れてしまい、メンタル的にも辛い状態での2回目のトランジッション。
トランジッションテントの椅子に座り、補給ジェルを咥えながら、足のマメ対策にガーニーグーをたっぷり塗る。テントを出て仮設トイレで4個目の坐薬を打ち15分を使いランスタート。10km強のコースを4周回のフルマラソン。5kmはリゾートホテルエリアで沿道には無数の観戦者の声援、5kmは公園沿いの静かなコース。観戦者多数のエリアを走り、公園沿いを歩くプランで黙々と進む。前回のフロリダも宮古島も足のマメに苦しんだが、今回は朦朧としながらのトランジッションでも、しっかりガーニーグーを塗ったおかげで、足裏は万全だったが、故障箇所の痛みは限界域になり、暗闇の35km地点で左脚の感覚がなくなってきた。こうなると無意識に捻挫したり致命的なトラブルもあるので、一歩ずつしっかり地面を踏みながら4周回目の最後の折り返し地点を目指す。時刻は深夜の22時を過ぎて、選手もまばらで真っ暗なコース。そして折り返しのセンサーを通過。4回目の通過音は違ってピピピピーと『コレで終わりだぞ』みたいな音www。そして真っ暗な折り返し地点に今まで不在だったスタッフらしき姿。(どうやらカットオフを伝える人らしい)が深々と頭を下げながら白い歯の笑顔で『congratulations』と拍手しながら称えてくれた。ここでジワッとくるw

そこから5km をひたすら進み、ホテルエリアに入ったラスト1kmの直線。お祭り騒ぎだったエリアにはひとっこ一人居なくてビックリ‼️遅いとこんなもんかな…wwwと自笑しながら石畳を淡々と走ると、ゴール200m位手前でブルトレの大谷さんと遠藤さんが出迎えてくれた。2度目のジワッとwwを感じながら、DJと歓声が響くヴィレッジのゴールエリアに。待ちわびたチームメイトとハイタッチしてアイアンマンコールを受けてゴール。15時間28分現地時間23時28分のfinishでした。
ゴール直後、DJに揶揄われ、『ヘイミッキー❗️youのテーマソングはコレだ❗️もう一回ゴールやり直して!』と言って曲がlyricsのHey Mickeyに変わりもう一度ゴールをしたwwwキツかったご褒美かなwww


一日中メチャクチャにキツい思いをして、最後にメチャクチャ陽気な人たちが出迎えてくれるironman。病み付きになる理由のひとつ。いい歳して身体を酷使して何でそんなキツいことが好きなの?の質問に今はこう答える。心は歳をとらない‼️ことを証明したいから 最後に…昨年11月のironman Floridaのレース2日前に父が他界、今年4月16日の宮古島トライアスロンのレース前日に従姉妹が他界した。縁起悪いかな…と実は今回のironman Cairnsに重いシコリを持ちながら渡豪しました。だけど、飛行機✈️から宿までを共にし、一週間を過ごした愛するチームメイトに支えられて、何事もなく最高の時間を過ごす事が出来ました。レース結果も重要だけど、大切な仲間たちは私の宝であり、その存在はフィニッシュメダルよりも重く大切なものになりました。篠崎友さん、沼部真理子さん、Hidenori Kanekoさん、國枝秀行さん、國兼康男さん、小杉真由子さん、ございました。松原美樹

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